(柿田川湧水群) 富士山の雪解け水が、長い年月を経て、ここ柿田川に涌き出ます。 水量は極めて多く、日量約100万トン。 水温も年を通して一定で約15℃。 水質も大変よく、厚生省(現厚生労働省)が発表 したおいしい水の条件をすべてクリアしています。 (歴史) 約8,500年前の大爆発で大量の溶岩を噴出して出来たのが三島溶岩流といわれています。 その三島溶岩流の間を通って、富士山の東斜面に降った雨や雪解け水が約40km離れた清水町 の国道1号線の直下から湧き水となって現れました。 富士山周辺には同じように水が湧き出ている所がありますが、その中で柿田川の水量が最も多く、 「東洋一の湧水」と呼ばれています。 柿田川の長さは約1.2kmと短く終点は狩野川へと注いでいます。 また湧水を水源としていることから、かつては泉川地域は泉郷と呼ばれていました。 (画像をクリックすると、大きくなります) ● 柿田川名所「泉の館」 町営駐車場の北側に、食事処、お土産屋があります。 売店などの間を行くと、湧き水を飲める場所がありひしゃくが置いてあって皆さん飲んでいきます。 飲んだ感想は? ● 国道1号に出て少し行くと左手に ”名水百選 柿田川湧水群”の看板と、公園の地図があります。 ● 第一展望台 公園に入り右手に行き階段を下りると第1展望台につきます。 綺麗な水が流れ、水草のない所では砂が激しく吹きあげられている場所が何ヶ所かあります。 見ていて飽きることがありません。 ● 第二展望台 第1展望台より少し南に歩くと、第2展望台があります。 円筒形の桶のようなところの深くから、湧水が涌き出ます。湧き出す様子・水の色は、とても 神秘的です。 ぜひいらしてください。 ● 貴船神社 柿田川公園の一番奥に貴船神社が祀られています。 (由来) 古来より泉川の清冽な湧水にちなみ、京都市左京区鞍馬に鎮座の貴船神社より御神霊を勧 請し、この地に祀りました。 御祭神は、高おかみ神(たかおかみのかみ)水を司る神様で、降雨・止雨を司り、降った雨を 地中に蓄えて適量湧き出させる働きを司ります。 戦国時代、当所には北条氏康が「泉頭城」を築き、生活に欠かせない湧水は神慮によるもの と城の一角に祀ったと考えられています。 ● 噴水の池や芝生広場があります。 ● 湧水広場があり、水遊びが出来ます。 ● 湧水広場の附近は川幅が最も広く、湿地には貴重な動植物が見られます。 (都会のオアシス) 流域は、ケヤキ・エノキ・ヤブニッケイヤブツバキなど温帯性広葉樹林に囲まれ、ホタル・ トンボ・チョウ・アブラハヤ・アユ・セリ・トウカイタンポポなど動植物が多数見られます。 (貴重な動植物) ミシマバイカモ・ツリフネソウ・ミクリ・ヤマセミ・カワセミ・ゲンジホタル・アオハアトンボ・ ダビドサナエ・ミドリシジミ・ミズイロオナガシジミ・アユケ・アマゴ等が見られます。 ● 八つ橋 八つ橋は、柿田川上流部の川幅が広い場所にあり三島梅花藻が見られます。 ● 柿田川の上流部は、飲料水の取水を行っているため立入禁止区域となっています。 しかし、最上流部にある第一展望台から柵を乗り越えて侵入する観光客やナチュラリストを気取 ったカヌーによる侵入が後を絶たないそうです。 大事な飲料水に悪影響を及ぼさないためにも是非慎んで欲しいです。 ● 清水町のホームページを参考にしました ● (画像をクリックすると、大きくなります) ● (ホームへ) ● |