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<< 鎌倉大仏−→鎌倉大仏胎内−→蓮弁−→寺務所・直営販売店 >> ● 鎌倉大仏 鎌倉大佛の名で親しまれている高徳院の本尊、国宝銅造阿弥陀如来坐像は、1252(建長4)年から 10年前後の歳月をかけて造立されたとみられます。 制作には、僧浄光が勧進した浄財が当てられたという。 鋳工として丹治久友、大野五郎右衛門の名を記す史料もあるが、原型作者も含め、創建に関わる 事情の多くは謎に包まれています。 尊像を収めていた仏殿は、1334(建武元)年と1369(応安2)年に大風で損壊したらしいです。 15世紀以後、同仏殿が再建された形跡は認められません。 台座を含む総高 約13.4m 仏身高 約11.3m 重量 約121t 仏には常人と異なる「三十二相」(32の身体的特徴)があると考えられています 白毫(びゃくごう) 眉間の白毫(右巻きの白い毛のかたまり)もそのひとつで、ここからは人々を照らす光が発せら れるといわれています。 真青眼相(しんしょうげんそう) 紺青色とされる目も仏の「三十二相」のひとつとされます。 瞼の下から垣間見ると、大仏像の目は伏し目をなすよう顔面とほぼ垂直に刻まれていることが 分かります。 頬 創建当初、大仏像の表面は塗金で覆われていたものとおもわれます。 大仏像の両頬には今日なおその痕跡が認められます。 口 穏やかに結ばれた口元に大仏像の慈愛を感じ取られる向きも多いことでしょう。 彼のLafcadio Hearn(小泉八雲)氏も、その口元にたたえられた笑みを「東洋的微笑」と賞賛さ れました。 唇を縁取る髭はギリシャの彫像のそれをも連想させます。 鼻 一見して気づく「三十二相」のほか、仏は「八十種好」(80の微細な特徴)も持つと考えられて います。 「高くて真っすぐな、鼻孔がみえない」鼻もそのひとつに当たります 大仏像の鼻筋も額からまっすぐ伸びており、鼻孔は仏像の真下から見上げないと見えません 耳 肩に達するほどの福耳、孔の開いた耳朶も、「八十種好」のひとつに挙げられます。 大仏像の耳にもそうした特徴が表現されています。 手 阿弥陀如来の印相(いんそう 手の形、組み方)は、親指と小指を除く三指のいずれかを合わ せ、両手に輪をつくる点に特徴づけられます。 親指を人差し指の上に乗せない組み方こそやや特殊といえますが、大仏像は9種類あるとさ れる阿弥陀仏の印相の中でも最も格式が高い「上品上生印(じょうぼんじょうしょういん)」を 結んでいます。 また、指の間には「三十二相」のひとつである縵網相(まんもうそう鳥の水掻きのようなもの) も表現されています。 ● 鎌倉大仏胎内へ お願い 御尊像の胎内は狭小につき、安全確保のため、入場者数を常時30名までに制限させていた だいております。 胎内におられる拝観者数が定数に達しました場合は、しばらく胎外にてお待ちいただく場合 もございますが、何卒ご容赦ください。 また、胎内は薄暗く急な階段も設置されておりますので、ご高齢、ご幼少の方、身障者によ る単独での参拝は、ご遠慮ください。 なお、御尊像は信仰の対象であります。 胎内にて大声をだすなどの迷惑行為は厳に慎み、敬虔な態度にてご拝観くださいますようお 願い申し上げます。 胎内の説 鎌倉大仏は、鎌倉時代の中頃に造られました。 今から750年も前のことです。 胎内に入ると、驚くべき高度の技術を駆使した造像技法が分かります。 像が大きいので、30回以上に分けて鋳造しているのですが、内壁の大きな格子模様は、その ために「鋳型」を多数並べ、重ねたことを示しています。 そして、分けて鋳造した個所を強固に鋳継ぐために、「鋳繰り」という他に見られない工夫を凝 らした技法が使われてます。 「鋳繰り」は、大きく分けて3種類あります。(図参照) 1960年(昭和35)文化財保存の見地から「昭和の大修理」が行われ、頭部を補強するために頚 部に強化プラスチックERPが塗布され、地震に対する対策として、本体と台座の間にステンレス 製の板が敷かれています。 ● 蓮弁 大仏像の背後には青銅製の蓮弁4枚が安置されています。これらは江戸中期に蓮台の製作を企 図して鋳造されました。 当初全32枚の製作が予定されていた蓮弁のうち完成をみたのが同4枚に当たり、表面には寄進 者の名前が刻まれています。 ● 寺務所・直営販売店 (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |