白米千枚田 ( しろよねせんまいだ 石川県輪島市 )

   ● 国指定名勝 白米の千枚田
        千枚田は、実際には2092枚(国指定名勝文化財に指定された田の数は1004枚)ものミニ水田が連
        なっています。
        田の枚数が多いので千枚田と称しますが「狭い田」なので「千枚田」だという説があります。
        最も小さい水田は、0.2u、現在13戸の農家が幾多の労苦を重ねながら耕作を続けています。
        畔付けのため、毎年、高い方の土手を削って田んぼへ入れるので自然客土となり肥料も一般の半
        分位でよいといわれ、病害虫も少なく、二石六斗の収穫があるそうです。
        米の味は時に優れており、消費者からは大いに歓迎されています。
        千枚田は地すべりの急傾斜地ですが寛永15年(1638年)頃、能登小代官に赴任中の下村兵四郎
        (後の板屋兵四郎)が築造したという谷山用水もあり、水利には不安はありません。
        平地が少なく狭い国土、勤勉な国民性など千枚田は我が民族の象徴ともいえます。
        縄文土器をも思わせる、その造形模様は美しく、平成13年1月、国の名勝に指定されました。
        白米村はかって製塩も盛んでした。
        寛永12年(1635年)の記録によると出来塩1295俵とあり延宝2年(1674年)の記録でも13軒のうち百
        姓数は6軒、也の7件は塩士であったそうです。
        また、当時塩を収納したという御塩蔵跡も残されています。
        揚浜塩田は、その後の海岸浸食により水没、今は跡形も無くなっています。


              


                  


                  


   <輪島市の紹介>
        日本列島の真ん中、日本海に大きく突き出した能登半島の北端に位置する輪島市は、日本を代表
        する伝統工芸「輪島塗」の産地として、また新鮮な山海の幸と素朴な人情が売り物の「輪島朝市」や
        「千枚田」「曽々木海岸」などの観光名所として、その名を広く知られています。
        半島の先端に開けた地形は、天然の良港である輪島港を開き古来より海上交通の要衝として栄え
        てきました。
        美しい景観と豊かな恵みをもたらす海山に囲まれたこの地に、輪島の人々はさまざまな文化を取り
        入れ独自の文化と歴史を築いてきました。

   ● 「道の駅」千枚田について
        千枚田ポケットパークは、平成2年に、親しみとうるおいのある道路環境の整備を進めている建設
        省の重点施策「みどりの一里塚モデル事業」の一環として、一般国道249号線の改良事業により
        輪島市の協力を得て設置されたものです。      (登録 平成13年1月29日)
        敷地内の施設は、付近より移植した「えのき」の大木を中心に、道路周辺の修景・緑化、自然石を
        利用した石積みなど、周辺の自然環境との調和や高低差による立体感の創出に配慮されています
        この地点は、能登半島国定公園の中にあって美しい日本海や遠く七ツ島も眺望でき、眼下には国
        指定名勝「千枚田」を一望にできる絶好の場所にあり、年間80万人を超える観光客のバスやマイ
        カーが必ず立ち寄るいこいの場所として、また輪島から曽々木海岸、珠洲への奥能登観光の拠点
        として重要な役割を果たしています。

    * (輪島市の紹介)・・・(千枚田ポケットパーク)・・・(駐車場)

                  


     *移植の榎
        この榎は地方によりヨノミとも呼ばれ、以前道路予定地の山頂にあり、工事に際し、伐採されること
        になっていましたが、千枚田ポケットパーク建設のため「道しるべ」として根土ともども風あたりも同
        じ方向にして自生の椿と一緒に山頂から移植されたものです。
        江戸時代、各街道に江戸日本橋を起点として一里ごとに五間四方の塚を築き、榎を植えました。
        これが距離や駄賃の目安となり、旅人にとって長い旅路のひとときの安らぎの場でもありました。
        「みどりの一里塚」はゆとりとうるおいの旅の場を現代によみがえらせ、道路サービス向上をはか
        るものです。       平成2年3月  石川県輪島土木事務所

                          

   ● 世界農業遺産
       国連食糧農業機関(FAO)が、生物多様性や景観の保全につながる伝統農業を資産認定する「農
       業版世界遺産」に、能登半島と佐渡島が、日本で初めて認定されるそうです。
       能登では千枚田や炭焼き、塩田、海女漁といった伝統的生産活動によって、里山や里海の自然を
       保ってきたということが評価されたようです。       (2011年6月認定)

   ● 手づくり郷土賞
       全国各地の地域の魅力や個性を創出している社会資本、また関わりを持つ優れた地域活動を一体
       の成果として発掘し、「手づくり郷土賞」として表彰し広く紹介。
       各地で個性的で魅力ある郷土づくりに向けた取組が一層推進されることを目指しています。
       「手づくり郷土賞」は昭和61年度に創設された国土交通大臣表彰です。

    * (世界農業遺産)・・・(手づくり郷土賞)

                          


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      (アクセス)
         車の場合
             北陸自動車道金沢西ICから能登有料道路・主要地方道
             七尾輪島線経由国道249号を珠洲方面へ2時間15分
                   東京から…8時間   大阪から…5時間40分
             のと鉄道輪島駅から車で15分
         バスの場合
             道の駅輪島ふらっと訪夢から北鉄奥能登バス町野線で20分  白米下車すぐ
                 白米下車すぐ


                         (「道の駅」千枚田HPを参考にしました)

                        ((画像をクリックすると、大きくなります))


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