(6)経蔵→慈雲閣

                            


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  ● 増上寺会館(寺務所)
       増上寺会館の老朽化に伴い、平成11(1999)年に建立されました。
       東棟・中棟・西棟の3棟からなる会館で、寺務所機能のほか、大食堂や和洋2種の各個室は参拝や
       法事研修や修養会で来られる多くの方々に利用されています。

                


                 


  ● 経蔵 (東京都指定有形文化財 建造物)
           所在地 港区芝公園 4-7-35   指 定 大正10年4月
       増上寺は、明徳4年(1393)酉誉聖聡により武蔵野国豊島郡貝塚(現千代田区)に浄土宗の正統念仏
       伝法道場として創建され、慶長3年(1598)現在地に移転しました。
       同10年から増上寺は幕府により浄土宗教義に基づく本堂・三門・経蔵・表門・方丈・学寮・諸堂など
       を配置した大伽藍が造営され、やがて徳川将軍家の菩提寺、浄土宗の関東18檀林の筆頭に就き、
       浄土宗宗政を統括する総録所となりました。
       経蔵は慶長10年(1605)に創建され、天和元年(1681)12月に改造移築し、さらに享和2年(1802)6月
       浄地に移しました。
       構造は土蔵造、白壁仕上げ、一重、屋根宝形瓦葺き、四方に銅板裳偕付き、建坪42.24坪(139.66
       平方メートル)、軒下高さ21尺(6.36m)。
       経蔵内部には中央に軸を立て8面の経巻棚を設け、これに経巻を納め、自由に回転できる八角の
       木造輪蔵を安置しています。
       これには徳川家康が寄進した宋版、元版、高麗版の大蔵経(重要文化財)が格納されています。
           (現在は別に保管されています)   平成22年3月 建設   東京都教育委員会

                       


                          


  ● 慈雲閣(じうんかく)(開山堂)
       この御堂は、戦災で焼失した開山堂の再建を企画、建築されました。
       二階中央には聖聰上人像、両脇にはその師・聖冏(しょうげい)上人像と当山中興の聰観智国師像
       が安置されています。
       現在は葬儀や年中行事など、多目的に利用できる設備を備えています。

                  


                                 


  ● 土木建築殉職者 慰霊塔ノ記
       土木建築事業ハ一國文化ノ象徴産業ノ先躯ニシテ厥ノ能ク山岳ヲ貫キ雲閣ヲ築クヤ固ヨリ険ヲ犯シ
       危キヲ怖レス斯ノ嵩業ニ従フモノ洵ニ平和ノ戦士トモ謂フベシ
       而シテ不幸ソノ職ニ殪レスモノ豈ニ其ノ英霊ヲ祀リ其ノ幽塊ヲ慰メスシテ可ナランヤ茲ニ全国同業者
       ノ寄進ニ依リ慰霊塔ヲ建立シテ永ク其ノ菩提ヲ弔ハントス
                        昭和12年3月21日  日本土木建築請負業聯合會

                  


  ● 増上寺旧方丈門 (黒門 東京都港区指定文化財)
       増上寺の方丈(庫裡)の表門であったので方丈門とよばれ、また全体が黒漆塗であったために黒門
       ともよばれた。
       四脚門で、建造年代を明らかにする棟札などの記録は見出せないが、江戸時代初期の特徴を示す
       様式から17世紀後半のものと推測される。
       蟇股(かえるまた)には唐獅子や牡丹が浮彫されていて、精巧で写実的な図柄は、近世の建築彫刻
       の特色を示している。
       長年の風蝕のため、古色をおびているが、桃山建築の豪華さのおもかげがうかがえる。
                 昭和55年11月15日     東京都港区教育委員会

                        


    * (右画像/境内より)

                  



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                               ● (入口へ) ●

 

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