(「禅の里永平寺へようこそ」よりお借りしました) <<瑞雲閣−→大庫院−→仏殿>> (画像をクリックすると、大きくなります) |
大庫院の二階には「瑞展(ずいてん)」とも称される一般参籠者の宿泊に当てられる和室や応接間 があります。 大庫院ノ一部ニシテ貴賓ノ接待所に充ツ ○ 順路案内板(←大庫院 参拝帰路)に従って行きます。 ● 大庫院(だいくいん) 昭和5年(1930)に改築され地下1階地上4階、木造建築物です。 庫院の入口には永平寺50世玄透禅師(げんとうぜんじ)揮毫の「庫院/くいん」という額があります 中にはいると、永平寺67世元峰禅師(げんぽうぜんじ)の筆になる「法喜禅悦/ほうきぜんえつ」と いう額が掛けられ、その両脇の聯(れん)には永平寺73世泰禅禅師(たいぜんぜんじ)」によって 法食同輪永転山園之隆盛 (ほうじきりんをおなじくし、とこしなへにさんえんのりゅうせいをてんず) 証修忘跡平増香閣之禎祥 (しょうしゅうあとをぼうじ、たいらかにこうかくのていしょうをます) と揮毫されています。 これらの聯・額は食事を作る人も、その弁食を頂く人も共に三輪空寂(さんりんくうじゃく・与える 人も、受ける人も、その物も清浄)であるという意味。 正面中央には足の早いことで有名な守護神「韋駄尊天/いだそんてん」が祀られています。 1階・・・食事を作る「典座寮」とよばれる台所があります。 2階・・・「瑞雲閣(ずいうんかく)」。 3階・・・和室の150畳敷きの大広間「菩提座/ぼだいざ」があり、伊藤彬 画伯による襖絵があります。 4階・・・知庫寮(ちこりょう)の倉庫で雲水の日常品等が保管されています。 * (証修忘跡平増香閣之禎祥)・・・(法喜禅悦) (法食同輪永転山園之隆盛) 庫院前に懸けられている「擂粉木/すりこぎ」は、明治35年(1902)仏殿建立に使用された地突き棒を 丸めてスリコギに仕立てたもので、「永平寺のスリコギ」として有名です。 ● 仏殿(ぶつでん) 明治35年(1902)の改築で、中国宋時代様式の二重屋根と、床は石畳となった大変美しい伽藍 です。 中央の須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる壇の上には、本尊の釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ/お釈迦 様)が祀られ、三体の仏像は向かって左側から過去・現在・未来の三世を現しています。 仏殿の下層眉間(みけん)には、永平寺50世玄透禅師(げんとうぜんじ)揮毫の「覚王宝殿」という 額が掲げられています。 また欄間には禅宗の逸話が図案化された12枚の彫刻がはめられています。 (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |