(「禅の里永平寺へようこそ」よりお借りしました) <<松平公廟所−→浴室−→中雀門−→山門>> (画像をクリックすると、大きくなります) |
葵の御紋の門を入ると越前藩三代目、松平忠昌(まつだいらただまさ)公の五輪塔があります。 ● 浴室(よくしつ) 僧堂、東司とともに三黙道場の一つで、私語の禁じられた大切な修行道場で、一般でいう入浴場 です。 「跋陀婆羅菩薩(ばったばらぼさつ)」が祀られ、この菩薩に三拝し開浴の偈をとなえ作法に従って 身体だけでなく心をも清浄にすることを念じて沐浴します。 月の内、四九日(しくにち/4と9日)が沐浴日です。 ● 中雀門(ちゅうじゃくもん) 山門と仏殿の間、僧堂と大庫院(だいくいん)の中間にある門で、仏殿に対する特別な門です。 宮中の朱雀門(しゃじゃくもん)より由来したともいわれ、永平寺60世臥雲(がうん)禅師代の嘉永 5年(1852)道元禅師600回大遠忌に新築さた貴品のある荘厳な建物です。 ● 山門(さんもん) 永平寺伽藍の最古の建物で寛延2年(1749)に再建された中国唐時代様式の楼閣門です。 ○ 両側には仏教の守護神である四天王が安置され、外部から進入する悪魔を遮ってくれています。 四天王・・北方多聞天王 東方持国天王 南方増長天王 西方広目天王 * (北方多聞天王)・・・(東方持国天王) * (南方増長天王)・・・(西方広目天王) ○ 見上げると吉祥山永平寺の命名の由来である「吉祥の額」が掲げられています。 諸佛如来大功徳(しょぶつにょらいだいくどく) 諸吉祥中最無上(しょきちじょうちゅうさいむじょう) 諸佛倶来入此處(しょぶつともにきたってこのところにいる) 是故此地最吉祥(このゆえにこのちさいきちじょう) 山門二階には、五百羅漢が祀られていて、中央には後円融天皇の勅額「日本曹洞第一道場」が掲げら れています。 ○ さらに正面両柱には文政3年(1820)に掲げられ平成20年(2008)修復された見事な聯があります 家庭厳峻不容陸老従真門入 (かていげんしゅん、りくろうのしんもんよりいるをゆるさず) 鎖鑰放閑遮莫善財進一歩来 (さやくほうかん、 さもあらばあれぜんざいのいっぽをすすめきたるに) この聯の意味は、ここは出家修行の道場であり家風はすこぶる厳格である。 求道心の在る者のみ、この門をくぐるがよい。 と入門の第一関を提起しています。 * (吉祥の額)・・・(家庭厳峻不容陸老従真門入)・・・(鎖鑰放閑遮莫善財進一歩来) (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |