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<<面番所−→上の間−→土間−→台所土間−→湯殿−→勝手板の間−→物置−→上番休息所>> ● 大番所・上番休息所 関所の一番主要な建物です。 二棟が継がれている建物で、街道側が大番所、湖側が上番休息所と呼ばれています。 共に栩葺(とちぶき)と言われるうすく割いた杉板を重ねた屋根を持ち、また外観は、渋墨で塗られた 黒い建物です。 * 鑓建・長柄建 関所に配備された鑓や長柄という武器が建てられ、関所を通る旅人を威嚇していました。 ● 面番所(めんばんしょ) 大番所・上番休息所の建物の中で、面番所(めんばんしょ)と呼ばれていた部屋です。 関所役人や定番人(じょうばんにん)が詰めており、部屋の前の縁側では、「出女」の取調べ が行われていました。 面番所の内部には、関所役人用に、机を始め硯箱、煙草盆、火鉢などが一人ずつの側に置 かれており、奥の壁際には様々な記録を収めた木箱がありました。 また、鴨居には槍や刀が掛けられていました。 * 伴頭(ばんがしら) 小田原藩から箱根関所に赴任してきた侍の責任者にあたります。 関所の日常の運営や管理についての責任を負っていました。 * 横目付(よこめつけ) 伴頭に次ぐ人物で、伴頭の補佐役です。 伴頭以外の侍や足軽、定番人、人見女などの人事の管理をしています。 *番士 (ばんし) 旅人が差し出した箱根関所を通行するための証文が本物かどうかを改めたり、旅人から聴取した 行き先などを記録していました。 * 定番人(じょうばんにん) 箱根宿に住んでいる人で、小田原藩から雇われていました。 関所役人の補佐をして、旅人の通行改めなどを行っていました。 * 人見女(ひとみおんな) 定番人(じょうばんにん)の母親などで、小田原藩から雇われ、女性の旅人が箱根関所を通過する 際、髪を解いたりして、取り調べをしていました。 ● 上の間(かみのま) 大番所・上番休息所の建物の建物の中で、上の間と呼ばれる部屋です。 この部屋は客間であり、常時、人はいませんでした。 ただし、旅人を脅す道具として、鉄砲や弓が飾られていました。 ● 「大番所」と「厩」の間を芦ノ湖方面に下りて右側に「大番所・上番休息所/土間入口」があります。 ● 土間 大番所・上番休息所の建物の中で土間と呼ばれる場所です。 ここには竈が据えられていたほか、ほうきや提灯、みの・笠などさまざまなものが置かれていました。 また、この土間が建物と外との主な出入りの場所でした。 * 下番(しもばん) 関所役人の食事の支度を始め、かまどや囲炉裏の火の番などさまざまな雑用をしていました。 * (ほうき)・・(おけ)・・(竈・水壺) * (笠)・・(みの) ● 台所土間(だいどころどま) 大番所・上番休息所の建物の中で台所土間と呼ばれる部屋です。 この部屋では、関所役人の食事などが作られていました。 台所土間には水屋があり、水屋の上の吊り棚には、調理の道具が置かれていました。 また、主にここから各部屋に上がりました。 ● 湯殿(ゆどの) 大番所・上番休息所の建物の中で、湯殿と呼ばれる部屋です。 湯殿ですが、風呂桶が置かれていたわけではなく、たらいに湯を汲んで、湯浴みをしていました。 ● 勝手板の間(かっていたのま) 大番所・上番休息所の建物の中で、勝手板の間と呼ばれていた部屋です。 この部屋には囲炉裏が置かれ、関所役人の食事や休息に使われていました。 また、部屋の奥には戸棚があり、茶碗や汁椀、皿などのさまざまな食器や持ち運び用の各種道具 がしまわれていました。 * 足軽(あしがる) 関所役人の下で、京口御門や江戸口御門の門番を始め遠見番所での芦ノ湖の見張りなどさまざま な仕事をしていました。 * 中間(ちゅうげん) 箱根関所役人の身の回りの世話などをしていました。 また、関所で使われていた馬の世話などの役目の一つでした。 * 番士(ばんし) 旅人が差し出した箱根関所を通行するための証文が本物かどうかを改めたり、旅人から聴取した行 き先などを記録したりしていました。 ● 物置 大番所・上番休息所の建物の中で、物置を呼ばれる部屋です。 この部屋の中には、さまざまな書類が箱に納められて置かれていました。 また、関所役人の寝具なども置かれていました。 * (番士)・・(番士)・・(物置) ● 上番休息所(かみばんきゅうそくじょ/物置の奥) 大番所・上番休息所の建物の中で、上番休息所と呼ばれる部屋です。 この部屋は主に関所役人の寝所として使われていました。 * (物置) * (上番休息所) (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |