(2)橋爪門〜鶴丸倉庫

                           


                <<三の丸広場−→橋爪門−→鶴丸広場−→鶴丸倉庫>>


                       (画像をクリックすると、大きくなります)
 
   ● 「三の丸広場」を通り、「鶴の丸広場」方面へ。
        * 三の丸広場
             菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓、河北門等の城郭建造物に囲まれた広場であり、金沢を
             代表する風格のある広場としての利用が可能です。

    * (三の丸広場)

    


                          (全景は、パノラマでご覧ください)

    * (石川門)

               


   ● 橋爪門方面へ。
          内堀石垣(鶴ノ丸付近)
             この内堀は、平成11年から12年にかけ、菱櫓や五十間長屋などとともに復元されました
             寛永8年(1631)の大火の後、二の丸を守る堀としてつくられたといわれています。
             この付近の石垣は、明治時代に積み石の多くが取りはずされたため五十間長屋石垣な
             どの積み方を手がかりにしながら、創建当時の姿を想定して復元されました。
             水面下に沈む数段は往時の姿を今なお残しています。
                 創建   寛永8年(1631)頃
                 現状   平成11〜12年に復元

           


    * (内堀石垣/鶴ノ丸付近→)

                  


   ● 橋爪門 (現在、埋蔵文化財発掘調査のため、橋爪門は通り抜けできません)
        石川門、河北門とともに金沢城の「三御門」と呼ばれ、二の丸の正門。
        内堀に架かる橋爪橋を渡り、橋爪門に入ります。
        櫓門を備えた重厚な枡形門に造られていました。
        一の門と橋爪橋は、資料や古写真に基づき忠実に復元しました。

    * (橋爪門)

                  


   ● 鶴の丸広場/鶴の丸休憩所
        本丸・東ノ丸の真下にある郭のことで、東ノ丸にいた芳春院(利家の妻・まつ)が、ここに白い鶴が
        舞い下りているのを見て、 これは前田家が長く栄えていく瑞祥(めでたい事の兆し、吉兆)である
        としてこの郭を鶴ノ丸と名付けたそうです。
        日本庭園として整備され、休憩所や金沢の歴史などをパネルで展示しています。

    * (鶴の丸休憩所)

                  


   ● 石垣巡り
        前田利家の入城後、本格的な石垣づくりが始まりました。
        出入口や庭園といった場所に応じて、特殊な技術やデザインが工夫されたこと、また何度も修築
        が繰り返されたことなどから、現在、さまざまな種類の石垣を見ることができます。
        さらに石垣づくりの秘伝書、石を切り出した丁場、石引き道の存在など、石垣に関する歴史資料
        や環境がそなわっていることをあわせ、金沢城は「石垣の博物館」と呼ばれています。
        ありし日の城の姿に思いをはせながら、金沢城の石垣をめぐってみてはいかがでしょうか。

                  


       切り込みハギ
          城内各所の石垣は、それぞれ表面だけしか見られませんが、ここでは石垣の積み方や、その
          内部もご覧になれます。
          切り込みハギの積み方は割石を丁寧に加工し、隙間なく積む技法で、本丸への入口など城の
          重要な部分の石垣に見ることができます。
          優れたデザインをご覧ください。
             見どころ紹介  数奇屋敷石垣(石垣案内板6)
             鉄門石垣  (石垣案内板9)

                          


       打ち込みハギ
          形や大きさをそろえた割石を用いて積む技法で、櫓や長屋などの外周の石垣に見ることができ
          ます。
          二の丸北面石垣は、加賀藩石垣技術者、後藤彦三郎が「城内屈指の石垣」と絶賛しています。
          ここでは、切り込みハギとの違いがはっきりとわかります。
          城内でその違いを見比べてみましょう。
              見どころ紹介 二の丸北面石垣(石垣案内板4)
              石川門石垣  (石垣案内板1) 

                          


       野面積み(のづらづみ)
          この石垣は、三つの積み方の中で最も古いもので、自然の石や粗割りしただけでの石を用いて
          積む技法です。
          金沢城の初期の姿を伝える数少ない貴重なもので、城内では東の丸北面石垣などに見られま
          す。
          近くに寄って、利家が城に託した気持ちに思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
            見どころ紹介 東の丸北面石垣(石垣案内板10)

                          


       鶴の丸土塀
          土塀の三の丸側の腰部は海鼠壁で覆われています。
          鉄砲狭間は隠し狭間で、通常は海鼠壁の板瓦でふさがれ、太鼓塀の内部には小石が詰めら
          れています。

                         


       藩政期ゆかりのタブノキ
          金沢城公園一帯には、タブノキやスダジイなど、この地域の本来の森の中心をなす樹木が多
          く見られます。
          ここ鶴の丸広場には、藩政期に由来するタブノキの大木が残っております。
          右の苗木は、日本銀行金沢支店構内のタブノキ(藩政期から存在したと伝わる)の種子から発
          芽した苗木を植樹したものです。

                          


   ● 鶴丸倉庫(金沢城土蔵)
        嘉永元年(1848)に立て替えられた武具土蔵で、石川門、三十間長屋とともに城内に残る藩政期
        の数少ない建物の一つです。
        全国の城郭内土蔵の中でも最大であり、腰の石貼りや窓回りなど意匠的にも優れた遺構として、
        平成20年(2008)に国の重要文化財に指定されました。
        明治以降、軍隊の被服倉庫などとして利用・修理されているが、基本構造は創建時のままです。

                          


                          (画像をクリックすると、大きくなります)


                                ● (入口へ) ●


HTML Builder from Excel   作成:QQQ