(二十六夜山) 都留市の南東部に位置し、今倉山から赤岩 とつらなる尾根の西側に位置する最後の山です。 日本の花の百名山に選定されて、四月下旬から五月上旬にかけて美しく可憐な「エイザンスミレ」 が鑑賞できます。 また山梨県上野原市秋山地区に同じ名前の”二十六夜山”があり、そちらは”秋山二十六夜山”とも 呼ばれています。 * (エイザンスミレ) (山名の由来) 江戸時代に盛んとなった旧暦の正月と七月の二十六日の夜に、人々が寄り合い飲食などを供にしな がら月の出を待つ二十六夜待ちの行事に由来します。 この日の夜半の月光に現れる阿弥陀仏、観世音菩薩、勢至菩薩の三尊の姿を拝むと平素の願いが かなうと信じられ、かつては、この二十六夜山の山頂で、麓の村人たちによって、遠く道志山塊から 上がる月を拝む月待ちの行事が行われました。” (恩賜林の由来) 山梨県には158,000ヘクタールの県有林があります。 これは、県全面積の35%、県全森林面積の45%にあたります。 また、都道府県有林としては全国で2番目に広いものです。 このような広大な県有林があるのは、明治44年3月11日、明治天皇から山梨県へ森林が御下腸され たことによるものです。 当時山梨県はしばしば洪水に見舞われ、大きな被害が発生しました。 明治天皇は、県土が災害から守られるようにと、156,000ヘクタールもの森林を贈られたのです。 人々は、このことに感謝するとともに、大切に守り育てる気持ちを込めて、この森林を”恩賜林”と呼び ました。 県有林が恩賜林と呼ばれるのはこのためです。 (芭蕉 月待ちの湯・・・市営の温泉施設) 日本花の百名山に選定された二十六夜山の麓にあり、月にまつわる伝説が多く残る戸沢地区。 昔はこの辺りに池があり、月を写した池の美しさは格別で、松尾芭蕉が逗留の折に ”名月の夜やさぞかしの宝池山” と詠んだと伝えられています。 そんな由々しい言い伝えにちなんで名付けられた市営の温泉施設。 男女別の硫黄の香り漂う源泉湯の内湯に、露天風呂、サウナなどがそろっています。 山々に囲まれたやすらぎの温泉で、あなたもお湯につかって一句詠んでみては。 泉質・・・・・アルカリ性単純温泉(高アルカリ性) 効能・・・・・神経痛、筋肉痛、疲労回復など 入浴料・・・一日大人700円 小学生400円 小学生未満無料 営業時間・10:00〜21:00 受付は20:30まで 休館日・・・毎週月曜日(祝日の場合は営業)、年末年始(12/30〜1/2) 問い合わせ・・TEL0554-46-1126 ● アクセス 車・・・・都留ICで下り、道志方面に向かいます。(県道24号) 次第に山道になり、カーブが続きます。(冬季は凍結しますので、注意してください) 道坂トンネルの手前左手に駐車場があり、そこが今倉山・赤岩の登山口です。 ”二十六夜山” ”赤岩沢沿いコース”は、少し戻り、右側のゲートを入っていきます。 (行き方は沢山ありますので、参考にしてください) バス・・都留市駅(富士急行大月線)より、富士急行バスにて ”道坂随道” 下車。 (山道などが変更されている場合もありますのでご注意ください) (画像をクリックすると、大きくなります) ● (ホームへ) ● |