● 西附属邸 ● 明治38年、皇孫殿下(明治天皇のお孫さん=昭和天皇4歳など)の御用邸として設けられたこ とに始まります。 その後数回の増築が行われ、大正11年には現在の形になりました。 松林に囲まれた約10,000平方メートルの敷地に建つ総面積1,270平方メートル部屋数26 室の木造平屋建和風住宅です。 昭和20年7月の沼津大空襲により本邸が焼失した後は、西附属邸が本邸の役目を果たすよう になり、昭和天皇をはじめ多くの皇族方に利用されてきました。 (画像をクリックすると、大きくなります) **************************************** ● 御車寄 玄関屋根は起破風(むくりはふ)と呼ばれる、反り返ったもので、御殿建築の特徴をよくあらわ しています。 御車寄の屋根の鬼瓦は獅子口と呼ばれる古い形の瓦で16弁の菊の御紋章がついています 破風板の正面中央についている装飾材は懸魚(けぎょ)といいます。 猪目と呼ぶハート形のくり抜きがあるため、猪目懸魚と呼ばれています。 天井は御車寄も玄関内部も杉の木目板を使っていますが、美しい木目を揃えて見事です。 また柱や長押は全てヒノキです。 御車寄の照明器具が洋風デザインのペンダント形になっているところが、近代和風住宅の特 徴を表しています。 玄関を入ると、右側に「受付」と「売店」が。 順路に従って進みます。 ● 警衛内舎人(けいえいうどねり)・・・警備係の部屋 女官応接・・・女官の応接間として使った部屋 * (警衛内舎人)・・(御用邸当時の電気扇風機と電気ストーブ)・・(女官応接) ● 物置・前室と続きます。 御用邸に皇族が滞在する時には、経費の無駄を省く為、身の回りの品物を始め一切の家具や 備品を全て運んだそうです。 (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |