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<< 称名寺庭園 新宮古址−→北条実時公像−→忠魂碑−→反橋と平橋−→梵鐘−→ −→金堂−→釈迦堂−→謡曲「六浦」と青葉楓−→寺務所 >> ● 称名寺庭園 称名寺の庭園は、元亨3年(1323)に描かれた重文「称名寺絵図並結界記」によって、伽藍の配置と 共に完成時の姿を知ることができます。 庭園は、金沢貞顕の時代の文保3年(1319)から、翌年の元応2年にかけて造られました。 作庭には性一法師(しょういつほうし)が携わり、青嶋石を使用した90数個の景石(けいせき)を、中島 や池の周囲に大量の白砂と共に配置することなどを指示し、その満々と水が注がれた苑池には貞顕 から贈られた水鳥が放され、ここに伽藍の美観の要とされる浄土庭園の完成が見られました。 苑池は金堂の前池として、浄土思想の荘厳のために設けられたもので、南の仁王門を入り池を東西 に二分するように中島に架かる反橋と平橋を渡って金堂に達するようになっています。 このような配置は、平安時代中期以降盛んになった、浄土曼荼羅の構図に基づき造られた浄土庭園 の系列にあるもので、称名寺の庭園は、時代的に浄土庭園の基本的な形態を残す最後のものとし、 庭園史上高い評価を得ております。 平成5年3月 横浜市教育委員会 史跡称名寺境内愛護会 ● 新宮古址 称名寺の鎮守。 寛政2年(1790)に再建。 三間社造、銅版葺(再建当初は茅葺)。 ● 北条実時公像 ● 忠魂碑には「陸軍大将 本庄繁書」の文字があります。 石碑 ● 反橋と平橋を渡ります。 阿字ヶ池を中心に中之島・反橋・平橋を配した「浄土庭園」が広がります。 *(左/金堂方面)・・(右/仁王門方面) *(左/反橋上より左側) *(左/反橋上より右側) (全景は、パノラマでご覧ください) ● 梵鐘 鐘楼に吊るされている鐘は正安三(1301)年に鋳造されたものです。 歌川広重が描いた金沢八景のひとつ「称名の晩鐘」はこちらの鐘楼です。 ● 金堂 禅宗様。天和元年(1681)に再建。 桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、本瓦葺(再建当初は茅葺)。 ● 釈迦堂 禅宗様。 文久2年(1862)に建立。 方三間、廻縁付(まわりふちつき)、宝形造(ほうぎょうつくり)、茅葺。 ● 寺務所 ● 謡曲「六浦」と青葉楓 謡曲「六浦」は、梅、松、富士、柳等を人格化し、草木の精として扱った曲の一つです。 京の僧が称名寺を訪れて、山々の楓は紅葉の盛りなのに本堂前の楓が一葉も紅葉していないのを 不審に思うと、楓の精が現れて、昔鎌倉の中納言為相(ためすけ)卿が、山々の紅葉はまだなのに この楓だけが紅葉しているので「いかにしてこの一木に時雨(しぐれ)けん 山に先立つ庭のもみじ葉 」と詠むと、楓は非常に光栄に思い「功なりなとげて身退くは天の道」の古句に倣い、その後は紅葉 せず常緑樹(ときわぎ)になったこと、草木にはみな心がることを語り、僧に仏法を説くよう頼み、木の 間の月に紛れて消え去ります。 新植された青葉楓の幼木の長寿を祈ります。 謡曲史跡保存会 (全景は、パノラマでご覧ください) (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |