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<< 三門−→本堂 >> ● 三門(国宝) 室町時代 応永12年(1405) 東山三十六峰「慧日山」の麓に聳える国宝(指定:明治30年12月28日)「三門」。 一般的には「山門」と表記され、寺域の入口(境)を指す。 しかし、東福寺では、「三つの門:三門」と表記している。 この意味は、「三解脱門」の略で、涅槃に達するための通らねばならない門とされる。 三つの門は、「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無作門(むさもん)」である。 大きさは、五間三戸、二階二重門、入母屋造り、本瓦葺き、左右に階段を覆う山廊を有す。 構造的には大仏様(天竺様)であるが、視覚的には禅宗様である。 三門正面二階には北朝第四代将軍足利義持の筆である扁額「 雲閣」が揚げられている。 「妙」は「女」偏が一般的ですが、額は「玄」の偏を用い、本来の「玄」の意味である「奥深い道理」の の意味を添え、「妙」の意味の「真理・美しい」の意味を強化している。 大きさは小さく見えるが畳三畳分あり、また、力強い筆運びである。 二階内陣中央に35歳と云われる宝冠釈迦如来座像、左前に月蓋尊者、右前に善財童子、両側に 十六羅漢が安置されている。 周りには五百羅漢とも、森羅万象とも云われる木片が置かれている。 天井・柱には極彩色の迦稜頻伽(極楽に住む人面鳥身の架空の鳥)や飛龍(極楽に住む応龍)を描 き、また金襴巻や牡丹唐草等で天上界を表している。 天上界は悟りに達した精神界究極の世界を現していると言える。 東福寺の僧である兆殿司・寒殿司の筆にて描かれ、三門内陣に心の存在を感じされる空間を創造 している。 大屋根の四隅の角柱は、地震による三門の傷みを天正13年豊臣秀吉が行った大修理の際に補足 した柱で、通称「太閤柱」と呼ばれている。 * (思遠池側より) * (左側) * (本堂側より) ● 本堂(仏殿兼法堂) 昭和9年築の重層入母屋造の大建築。 天井の蒼龍図は堂本印象作。 春の涅槃会には明兆の大涅槃図が公開されます。 (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |