● 東尋坊 日本随一の奇勝として名高い東尋坊の魅力は、水面から25mもの高さ(ビルの8〜9階くらいに相 当)からの断崖絶壁で、ゴツゴツとした岩が約1キロにわたって続いています。 「輝石安山岩の柱状節理(五角形、六角形の柱状の岩の集まり)」という地質学的にも珍しい奇岩 で世界に3ヶ所しかなく、東尋坊の他に韓国の金剛山、スカンジナビア半島のノルウェーの西海岸 などです。 東尋坊先端に浮かぶ雄島とともに、日本の天然記念物に指定されています。 周辺には土産物店・お食事処や、遠く能登半島まで見渡せる東尋坊タワーもあります。 ● 「東尋坊」と呼ばれる由来 寿永元年(1182)、奥越の平泉寺に、民に巨悪の限りをつくした東尋坊という名の怪力の悪僧がい ました。 東尋坊は、近在の美しい姫君に心を奪われ、同じ平泉寺の恋敵である真柄覚念という僧と激しくい がみ合っていました。 ある日、三国の浜辺の岩場で酒宴を催した真柄覚念は、すきを見て東尋坊を断崖絶壁から突き落 とすと天候はにわかに崩れ、雷と暴風雨が四十九日続いたそうです。 毎年命日にあたる四月五日は東尋坊の怨霊が大波と化し、岸壁に打ち寄せては返し何時しか「東 尋坊」と呼ぶようになったそうです。 ● 海から見た東尋坊 自然が造った芸術的な海食崖を観察してみよう。 この断崖絶景は、今から約1200〜1300万年前の新生代新第三紀中新世に起こった火山活動で マグマが堆積岩層(米ヶ脇層)中に貫入し冷え固まってできた火山岩が日本海の波浪による侵食 を受けて地表に現れたものです。 この火山岩は、白色の斜長石の斑晶や暗緑色の普通輝石・紫蘇輝石の斑晶を含む安山岩で、マ グマが冷えて固まる時にできた五〜六角形の柱状節理(柱状の割れ目)が良く発達しています。 最大の見どころは、大池を取り囲む高さ25m、周囲150mの海食崖です。 また遊歩道から見た岩の上に沈む夕陽がロウソクの炎のように見えるロウソク岩などの奇岩が多 く、景勝に富んでいます。 東尋坊の柱状節理は規模が大きく地質学的にもきわめて貴重であるため、昭和十年に国の名勝 ・天然記念物に指定されています。 景勝に富むこの海岸一帯は、越前加賀海岸国定公園の特別保護地区に指定されています。 松ケ下・・・・絶壁の上に黒松が茂り、宮城県の松島の景色に似る。 大池・・・・・・高さ25mの絶壁に囲まれた東尋坊最大の絶景。 ライオン岩・・ライオンが足を前に出してしゃがんでいる姿に見える。 屏風岩・・・・・絶壁が屏風のようにそそり立つ。 千畳敷・・・・・三国港エッセル堤の築堤石材を切り出した跡で、千畳もの広さがあるように見える 軍艦岩・・・・・北西からの波浪に向かって進む軍艦や潜水艦に見える。 三段岩・・・・・三国港エッセル堤の築堤石材を切り出した跡で、三段階の舞台のような広場がで きている。 ローソク岩・・・歩道からこの岩の上に沈む夕陽を見るとロウソクの炎のように見える。 七つ岩・・・・・・北西からの波浪による侵食に残った岩礁が列をなす。 (画像をクリックすると、大きくなります) ************************************** ------------------------------------------------------------------------ ● アクセス 北陸自動車道「金津IC」を降り左折。 (交通看板(「三国」・「東尋坊」方面)を目印に進みます) 坂井広域農道(坂井丘陵フルーツライン)を西に約8km走り、「二面口」交差点を左折。 国道305号を約4.5km走り、「覚善」交差点を右折。 道なりに約3km走り「東尋坊」交差点を左折し、すぐ右側に市営駐車場があります。 普通車 500円 大型車 1000円 (坂井市三国観光協会HPを参考にしました) (画像をクリックすると、大きくなります) ● (ホームへ) ● |