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<< 唐門−→透塀−→御札授与所/拝観入口−→御神木/大楠−→栄誉権現 >> ● 唐門 1651年造営。 国指定重要文化財。 正式名称は唐破風造り四脚門(からはふづくりよつあしもん) 柱内外の四額面には、日光東照宮「眠り猫」で有名な左甚五郎(ひだりじんごろう)作の昇り龍・降り龍 の彫刻があり毎夜不忍池の水を飲みに行くという伝説がある。 偉大な人ほど頭を垂れるということから、頭が下を向いている方が昇り龍と呼ばれている。 扉には唐草格子、扉の上には亀甲花菱、正面上部には錦鶏鳥・銀鶏鳥の透かし彫りがあり非常に精 巧を極めたものである。 中央左右の透かし彫りは諫鼓鳥(かんこどり)という中国の故事に由来し、皇帝が朝廷の門前に太鼓を 置き政治に誤りがある時は人民にそれを打たせ訴えを聞こうとしたが、善政のため打たれることは無 く、太鼓の台座は苔生し鶏が住みつくほどであったと言う話に基づいている。 天下泰平の願いを込めて彫られたと考えられている。 ● 唐門は透塀で囲まれています。 透塀(すきべい) 1651年造営。 国指定重要文化財。 向こう側が透けて見えるのでこの呼び名がある。 社殿の東西南北を囲んでおり、上段には野山の生き物と植物、下段には海川の生き物が200枚 以上彫られている。 獣や鳥、魚の他、蛙や貝、なまず、蝶、かまきりや想像上の動物など珍しい彫刻もあり、生き生き と表現されている。 これらの彫刻は造営当時極彩色であったと考えられているが、その後の修理の際に弁柄漆で上 塗りされていた。 平成21〜25年の保存修理工事では江戸造営当時の姿を蘇らせるために全ての彫刻に彩色を行 った。 彫刻の形から動物の種類を推察し、造営当時の彫刻や絵を参考に有識者間での検討を重ねて色 を決定し彩色がなされた。 絵具は造営当時と同じ岩絵具を使用し、生彩色(いけざいしき)を施した。 金箔で彫刻を覆った上から絵具で彩色を行う豪華な彩色方法である。 *唐門/右側 *唐門/左側 ● 御札授与所脇が拝観入口です。 拝観料・・・大人/500円 小学生/200円 ● 御神木 大楠(クスノキ科ニッケイ属) 幹周囲約8m、高さ約25m、樹齢約600年。 東照宮創建以前からこの地を見守り続けている上野の祖木。 ● 栄誉権現 四国八百八狸の総師 奉献された大奥で暴れ追放後、大名、旗本諸家を潰し、大正年間本宮に奉献された悪業狸。 他を抜く(たぬき)強運開祖として信仰が厚い。 縁起日は五の日。 御狸様ともよばれています。 江戸時代に大奥など安置される各所に災いをもたらし、大正年間に東照宮に寄贈されてから災いが なくなったといわれています。 他を抜く狸という縁起から強運開祖、受験・就職・必勝の神様として信仰されています。 (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |