(3)阿弥陀堂→梵鐘

               



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  ● 阿弥陀堂   目黒区指定有形文化財(建造物)  平成5年6月29日指定
       阿弥陀堂は、五代将軍徳川綱吉の息女竹姫の寄進で、享保9年(1724)4月に上棟されました。
       同堂は、木割および細部絵様の簡潔でありながらしっかりとした線刻から考察しますと、江戸時代中・
       後期の特質を留めています。
       各棟札の記載事項は、建築様式および沿革から判断して各々建立時や修復時のものであり信頼度
       の高いものです。
       また、当阿弥陀堂は幾多の修補・修復が行われたにもかかわらず、回祿や倒壊などによる根本的な
       再造営は、行われなかったものと考えられます。
       祐天寺由緒ある名刹として有名ですが、このお堂は創建時の姿を伝えるものとして仁王門とともに重
       要なものです。
       特に常行堂としての扱われ方やその基本的な空間構成は往時のままであり、江戸中期の三間四面
       堂を知る上で貴重なものです。   (注)回祿/かいろく とは火の神のこと。 転じて火災のこと。
                                      平成7年3月  目黒区教育委員会


                   



                  



                  



                              




  ● 五社稲荷
       祐天上人が出家を決意した際に(誕生の際との説もあり)白狐(びゃっこ)が三声鳴いたと言われており
       その白狐を祐天上人の守護神として祀った随身稲荷がこの稲荷社の前身です。
       のちに松黒、富山、天白、妙雲の四社が合祀(ごうし)され、現在の五社稲荷となりました。


                  



                              



                                  



                         



             



  ● (26)かさね塚
       祐天寺上人は増上寺第三十六代の大僧正で徳川家五代〜八代まで歴代将軍の帰依を受け、四海
       に響く名僧であった。
       寛文八年の頃、上人飯沼弘経寺に在住の頃、累(かさね)一族の怨霊を化益された事蹟あり。
       文政年間、鶴屋南北(つるやなんぼく)が歌舞伎に脚色上演し、天下の名作との誉れ高く、上人の遺
       徳愈々高まる。
       大正15年、六世尾上梅幸、十五世市村羽左衛門、五世清元延寿太夫等が施主となり、現地にかさ
       ね塚を建立し、累(かさね)一族の霊を弔い上人の威徳に浴することになった。
       爾来、歌舞伎清元の上演者は必ず、この塚に詣で累一族を供養して興業の無事と、上演の盛会を
       祈願することが慣習となっている。


         



                      



  ● 梵鐘  目黒区指定有形文化財(工芸品)   平成26年9月26日指定 中目黒5-24-53
            総高179.6cm、口径102.2cm。
       この梵鐘は、享保13(1728)年に徳川六代将軍家宣(文昭院)の17回忌の追善供養のため、正室の天
       英院(てんえいいん/近衛熙子/このえひろこ)が発願し、翌享保14年に完成したものです。
       鋳造は祐天寺の敷地内で行われたことが記録に残り、鋳身には何回かに分けて鋳造されていった痕
       跡が見られます。
       鐘には祐海上人が撰文した「明顕残祐天寺鐘銘并記」をはじめ南無阿弥陀仏の名号および願文、時
       の将軍吉宗、願主天英院、御用掛、工匠の名などが刻まれています。
       また鐘の上部には徳川家の家紋の三葉葵、下部には天英院の実家である近衛家の家紋の牡丹が
       陽鋳されています。
       徳川家と祐天寺の関係を示すだけでなく、目黒区の郷土資料として貴重です。
       元文3(1738)年の27回忌追善を期に時の鐘として撞かれることになり、現在でも朝6時と正午前に撞
       かれています。    平成27年3月  目黒区教育委員会


                  



                  



  ● (16)水屋(龍)
       水屋は参詣に訪れた方が手を洗い、口をすすいで身を清める場所です。
       祐天寺13世祐興(ゆうこう)上人が住職を勤めていた弘化3年(1846)に建立されました。
       正面には江戸時代後期の書家・龍眠(りゅうみん)による「浄水」の文字が刻まれています。
       天井には龍の丸彫りが施(ほどこ)されています。
       蟇股(かえるまた)には力士が鎮座しており、その周りには祐天寺の寺紋(じもん)である鐶一紋(かんい
       ちもん)をあしらった金具が使用されています。
       要所の彫刻がみごとであることから国の登録有形文化財(工作物)となりました。


                          



                  



                          



                 



  ● (16)水屋
       明治3年(1766)に相模屋長兵衛・松屋庄次郎・藤屋半七によって建立されました。


                          


      (25)水子地蔵尊
           昭和58年(1983)4月に建立されました。



                              



      (24)仏足石(仏足跡)
           「仏足石」とは、お釈迦さまの足跡を刻んだ石のことをいいます。
           インドでは、お釈迦さまがなくなられてあと、しばらくの間、お釈迦さまの姿を彫って仏像を造るこ
           とはせず、その代りに、お悟りを開いた場所には菩提樹を、説教された場所には法輪を、そして
           お釈迦さまが歩き滞在された場所には仏足跡を刻むことによって、それぞれの場面を表し、これ
           を敬いました。
           「仏足石」は、お釈迦さまへの思慕の念と現にお釈迦さまがここにおられて我々を導いてくださ
           るようにと願いから、やがてインド各地に造られ祀られるようになったものです。
           この「仏足石」は、お釈迦さまが悟りを開かれたインド・ブッダガヤにある大塔の金剛宝座脇の
           菩提樹下に祀られている仏足石を模してインドで造られたものです。
           素材には、お釈迦さまが自ら剃髪し出家者となられたと伝えられる地”ガヤ・ビシュヌパド”で産
           出する”ロォハル(鉄石)”という大変堅固な石が使用されております。
               平成2年6月吉日 祐天寺への感謝のしるしとして財団法人・国際仏教興隆協会 寄進


                     



      (17)地蔵縁起碑(木遣り塚)
           祐全上人の名号を中心として、右側には地蔵堂の地蔵菩薩坐像が祐天上人本地身であるとの
           由来と祐天寺に遷座された経緯が、左側には深川本誓寺の石地蔵菩薩に関わる事柄が刻ま
           れています。  また、背面には江戸町火消の組織図が描かれています。


                              



                  



  ● 地蔵菩薩像
       祐天上人への報恩のため、祐天上人300年御遠忌(ごおんき)法要が行われた平成29年(2017)5月
       に開眼(かいげん)されました。
       作者は大仏師の長岡和慶(わけい)師です。祐天寺地蔵堂の本地身(ほんじしん)地蔵菩薩像を石で
       模刻したものです。


                             



  ● 皇太子殿下御成婚記念樹の碑  昭和34年4月吉日  目黒住 鈴川常一


                              




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