(2)観覧券売場→涅槃門→瑞鳳殿→資料館

                          


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       << 観覧券売場−→涅槃門−→瑞鳳殿−→青銅製龍頭彫刻瓦

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   ● 観覧券売場(売店)で観覧券を購入し入ります。

                          


    * (手水舎)

                  


   ● 涅槃門
       瑞鳳殿の正面門は「涅槃門」と呼ばれています。
       「涅槃」とは「煩悩を取り去った悟りの境地となる状態」を意味し、広くは「来世(死後の世界)」という
       意味にもなります。
       瑞鳳殿の涅槃門は、樹齢数百年の青森檜葉を用いて焼失前と同様の豪華な飾り彫刻が施されて
       います。 扉正面には菊紋があります。
       菊紋は、皇室の御紋として知られますが皇室に功労があった者に下賜され用いる場合があります
       豊臣秀吉が下賜されたものを、伊達政宗が拝領したといわれ、伊達家の家紋として用いました。

    * (涅槃門)

                  


   ● 涅槃門を入り、両側に石灯籠が並ぶ瑞鳳殿への階段を上ります。
        (1)伊達政宗公霊屋 瑞鳳殿配置及び順路
        (2)瑞鳳殿前石灯籠銘文

    * (1)・・・(2)

                      


   ● 伊達政宗公の霊屋 瑞鳳殿 (政宗公は地下に眠っています)
       瑞鳳殿は「霊屋」(たまや、おたまや)と呼ばれる霊廟です。
       政宗は寛永13(1636)年5月24日、江戸で70歳の生涯を終えると、仙台に送られ、ここ経ヶ峯に葬ら
       れました。
       (政宗は生前、ホトトギスの初音を聴くために経ヶ峯に登り、同行の家臣に死後ここに墓所を造るよ
       うに命じていました)
       瑞鳳殿は翌年10月に完成しています。
       木造三間四方の建物は漆極彩色によって仕上げられた彫刻など、日光東照宮につぐ桃山様式の
       豪華絢爛たる廟として昭和6(1931)年国宝に指定されましたが昭和20(1945)年7月10日の戦災に
       より焼失しました。
       現在の建物は昭和54(1979)年に再建されたものです。
       本殿の扉は普段は閉ざされており、政宗の命日(5月24日)、新年の拝礼式など特別な場合に御開
       帳されます。
       中には政宗の木像が安置されています。

                      


                  


              


    政宗公墓室
       昭和49年(1974)瑞鳳殿再建に先立って地下墓室の学術調査が行われた。
       墓室は凝灰岩の切石47個で組立られ内部からは遺骸と共に30余点の副葬品が発掘されている。
       遺骸は学術調査終了後再埋葬された。

                            


    瑞鳳殿再建の経緯
       伊達政宗の霊屋(墓所)瑞鳳殿は、桃山様式の廟建築として国宝に指定されていたが昭和20年(19
       45)戦災により焼失した。
       瑞鳳殿の再建工事は昭和49年(1974)着手され、焼失前の実測精査に基づき様式、装飾等おおむ
       ね旧瑞鳳殿と同様に復元され、本殿、拝殿、御供所、瑞鳳殿資料館、涅槃門、殉死者の宝塔と8億
       の巨費と5年の歳月を要し昭和54年(1979)に完成した。
       本殿左右の宝篋印塔は、政宗公の葬儀に先立って殉死した家臣15名と陪臣5名の墓と伝えられる。

    瑞鳳殿仙台開府四百年記念事業
       瑞鳳殿改修工事記念碑
         昭和54年(1979)に再建された仙台藩祖伊達政宗公の霊屋瑞鳳殿は、戦災により焼失した経緯
         から耐火構造の鉄筋コンクリート造りが採用されたが、再建から20年を経過しコンクリート製装
         飾などに不具合を生じたことから、瑞鳳殿漆塗建築物の劣化要因調査委員会、並びに瑞鳳殿改
         修検討委員会からの答申と報告を受け、躯体基礎部からの全面的な改修工事を実施した。
         これと併せて龍頭彫刻瓦と獅子頭彫刻を復元し、また彫刻や紋様などの装飾も寛永14年(1637)
         創建当時の色調で修復された。
         今回の瑞鳳殿改修工事について当財団としては仙台開府四百年記念事業として位置つけ平成
         12年(2000)6月10日着工、仙台開府四百年にあたる翌13年の4月28日に改修工事を完了し、同
         年5月24日伊達政宗公の御命日を期して落の運びとなった。
         ここに、瑞鳳殿改修工事にいたる経緯を記すと共に、新旧瑞鳳殿屋根に置かれていた龍頭彫刻
         瓦と九曜紋鬼瓦を、装いも新たなる瑞鳳殿本殿脇に設置し、瑞鳳殿の歴史を後世に伝える為の
         記念碑とするものである。            平成13年月吉日 財団法人 瑞鳳殿

    * (瑞鳳殿再建の経緯)・・・(瑞鳳殿改修工事記念碑)

                          



    青銅製龍頭彫刻瓦(寛永14年 高田久兵衛作/松島町 蔵)
       旧瑞鳳殿屋根隅棟には、「阿・吽」計8体の龍頭彫刻瓦が据え付けられていた。
       瑞鳳殿は昭和20年(1945)7月10日の戦災で焼失したが、青銅製の龍頭彫刻瓦は辛うじて焼け残り
       この内4体は松島町が保管してきた。
       平成11年(1999)5月24日、松島町所蔵の龍頭彫刻瓦(阿1体・吽3体)の内「吽」2体が、伊達家を介
       して再建された瑞鳳殿に里帰りし、瑞鳳殿本殿脇と瑞鳳殿資料館内に展示されている。

                       


                    


    再建瑞鳳殿銅製九曜紋鬼瓦
        昭和54(1979)瑞鳳殿再建の際、焼失前瑞鳳殿屋根に据え付けられていた
        青銅製龍頭彫刻瓦8体は復元されず、代わって伊達家の家紋の一つである九曜紋を付けた銅製
        鬼瓦が据え付けられた。
        平成13年(2001) (財)瑞鳳殿仙台開府四百年記念事業として行われた瑞鳳殿改修工事において
        再び新たに制作された龍頭彫刻瓦を設置するにあたり、再建時に制作設置されていたこの銅製
        九曜紋鬼瓦は取り外された。

       


   ● 資料館
       空襲で消失した藩主三代の霊屋が再建される際に行われた発掘調査では、完全な遺骨とともに、
       武具や文具など、多くの貴重な副葬品が発見されました。
       資料館では副葬品の一部や、政宗を始めとする三藩主の復元容貌像を展示しています。
       また墓室発掘の記録映像(約20分)も上映しています。

                           


   ●臥龍梅 樹種 ウメ(朝鮮ウメ)
       地面に伏臥する様態から「臥龍梅」と呼ばれ、文禄の役で渡朝した伊達政宗が半島から持ち帰り仙
       台城に植えさせた後、隠居所であった若林城(仙台市古城)に移植したものといわれている。
       この臥龍梅は、古城の臥龍梅(国指定天然記念物)から取木されたもので、昭和54年(1979)瑞鳳殿
       再建を記念して植樹されたものである。

                          


   ● 涅槃門を出て自動ドアを通過し、感仙殿・善応殿に向かいます。

    * (左/涅槃門)・・・(右/自動ドア)

                  


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                               ● (入口へ) ●

 

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