● 秋保大滝不動縁起 平安初期比叡山延暦寺第二世円仁(慈覚大師)の開祖である。 大師は二口峠を出羽に越えて山寺に立石寺を創建したが途すがら大滝の社観と森厳の気に心 をうたれ、ここに錫を留めて不動尊を安置し立石寺の奥の院とする。 徳川家康の功臣鳥居元忠の次子忠政が元和8年(1622)仙石城平から山形26万石に転封された 時山寺の朱印地を侵し立石寺の中興円海これを幕府に許ったえ自らは大滝に 籠して忠政調伏 を祈願し満願の日滝に投じた藁人形が滝をのぼる奇跡を見て不動堂の地に経巻を埋めて去った といい伝えられこの地を経檀原という。 現有の堂は文政8年(1825)木食知足上人の再興したもので銅板葺一重方五間宝形造、向拝一 間椽をめぐらし軒廻りの彫刻も見事な秀作である 内部は薬草を描彩した梅天井をあげ内 の奥に日本一大金銅不動明王坐像を安置する。 この本尊は伊達家の鋳物師仙台城下北目町の大出屋十代目津田甚四郎の鋳造にかかり像高 3.30米、面部1.11米、胴まわり5.10米、剣は1.86米、火焔の高さ5.10米、石積基壇の上に安置さ れている。 喝日 是大明王 無其所居 但住衆生 心想之中 昭和51年10月吉祥日 ● 開山知足堂 この開山堂は昭和11年西光寺16世大滝周明上人により建立され大滝不動中興の祖知足上人の 木造彩色座像を安置してある。 上人は附近の滝原佐藤家に生れ幼名を大作という少年の頃母の眼病平癒を大滝不動尊に祈願 し治ったのが動機となり不動堂別当西光寺の順昌法師の法第となり仙台城下八幡町龍宝寺で得 度し名を岳運と改め近くの大岩山に入って37日断食 修し羽黒山の荒沢寺で再度にわたり各一千 日の五穀を絶ち行を積んで木食の行者となった。 文化元年(1804)から文政5年まで19年の間奥州を隈なく巡錫して喜捨を受けた 財を以つて文政 8年不動堂を再建し翌9年本尊不動像を 造安置し、同11年衆生済度の本願を発し9月5日大滝岩 頭から投身して遷化された。 當山中興知足上人夢相の歌に 知足とて心の滝にしづむとも 今に世に出て人や守らむ ● 秋保大滝 森と水と山の里 日本には、いたるところに名瀑があります。 深緑の断崖から落下する純白の滝を、先人たちは「神」とあがめかけがいのない遺産として残して くれました。 この秋保大滝が全国に約2,500ヶ所もある滝の中から自然景観に最も優れた美しい滝として「日本 の滝百選」の一つに選ばれました。 この滝は幅6.0m、高さ55mで、昭和17年に国の名勝指定を受けている滝です。 名取川の全流が一気になだれ落ちるごう音は、5〜6km先まで聞こえるほどの大きさで、日本三名 爆のひとつ。 宮城県観光課 * (滝見台から)・・・(橋の上から)・・・(滝壺から) ● 秋保大滝植物園 (秋保大滝不動堂のそばにあります) 市営の植物園で蔵王山系の植物を中心に、約52科200種15,000本の樹木・野草類が植栽され、 四季の変化に富んだ美しさをもっています。 ● 近くに「磊々峡/らいらいきょう」があり、急流と迫力ある岩々が眼下に広がってきます。 ● アクセス 車の場合 東北自動車道/仙台南I.C −(国道286)−(県道62/秋保街道)−−秋保大滝 東北自動車道/仙台宮城I.C −(国道48)−(国道457)−−(県道62/秋保街道)−秋保大滝 バスの場合 JR仙台駅前バスプール8番より宮城交通バス「秋保大滝行」【土日祝日のみ運行】に乗車 −−終点「秋保大滝」下車 JR愛子駅前バスプール2番より仙台市営バス「二口温泉行」に乗車−−「秋保大滝」下車 近くに 大崎八幡宮・・瑞鳳殿・・瑞鳳寺・・磊々峡・・青葉城址・・地底の森ミュージアム があります (画像をクリックすると大きくなります) ● (ホームへ) ● |