● 小原宿本陣(旧清水家住宅) この小原宿本陣は、江戸時代に信州の高島・高遠・飯田三藩の大名及び甲府勤番の役人が、江戸 との往復の時宿泊するために利用したという古い歴史をもった建物です。 この建物の当主清水家の祖先は、後北条の家臣清水隼人介(しみずはやとのすけ)で、後に甲州街 道小原宿が設けられてからは、代々問屋(といや)と庄屋を兼ねていました。 この建物の年代に関する資料は不明ですが「甲州道中宿村大概帳/こうしゅうどうちゅうしゅくそんだ いがいちょう」(天保14年・1843年)によると、「本陣凡建坪八十四坪門構二而玄関之無宿入口壱軒」 とあり、現在の建物の建築様式から推測しても、江戸時代後期の十八世紀末期か十九世紀初期の 頃の建築と思われます。 規模は、間口十二間、奥行七間で土間妻側の裾を兜とした入母屋造りです。 東側居住部分は天井が低く中二階があり、二階三階共に養蚕室として使われました。 西側奥座敷は、三部屋に区切られその外側を入側縁で囲み、築山のある庭に面しています。 奥座敷の北側の部屋が「上段の間」で大名の泊った部屋です。 このように、旧清水家住宅は、本陣特有の座敷構えを示すと共に、津久井郡の典型的な大形養蚕 民家の構造をしており、県下に二十六軒あった本陣のなかで唯一現存する貴重な建物です。 平成8年2月13日指定 小原宿は片継ぎの宿場 江戸時代になって甲州街道の宿場が整えられました。 この小原宿は、江戸から9番目の宿で、小仏峠を前にして重要な宿場で、片継ぎの宿場(小仏宿か ら来た人や荷物を、与瀬宿を通り越して吉野宿まで継ぎ立て、そのかわりに江戸の方へ、与瀬宿か ら小原宿を通り越して小仏宿へ継ぎ立てました)として特殊な継ぎ立てをしました。 旅籠は7軒あり、一般の旅人のほかに、富士山や身延山にお詣りする講の人々も多く泊りました。 利用料金・・・無料 休館日・・・・・月曜日(休日の場合は以後直近の平日)、年末年始 営業時間・・・午前9時30分から午後4時まで(入館は午後3時30分まで) 駐車場・・・・・「小原の郷」の駐車場利用 ● 小原の郷 小原地区の自然環境の紹介や、小原宿本陣に保管されていた古文書や資料、周辺地域の貴重な 出土品の展示などを行っています。 また地域の新鮮な地野菜や特産物の朝市、花市、フリーマーケットなどが催されています。 利用料金・・・無料 休館日・・・・・月曜日(休日の場合は以後直近の平日)、年末年始 営業時間・・・午前9時30分から午後4時30分まで 駐車場・・・・・あります ● 案内コース (1)門−→玄関−→土間/受付−→広間−→玄関−→控の間−→ −→中の間−→上段の間−→入側−→築山−→厠(かわや) (2)広間−→茶の間−→裏座敷−→納戸−→勝手−→二階 (3)小原の郷 (アクセス) 電車・バスの場合 JR相模湖駅より徒歩20分 JR相模湖駅前2番バス停にて桂橋経由三ヶ木行きバスに乗車、小原バス停下車徒歩2分 車の場合 中央自動車道八王子方面より相模湖東出口(下り専用)を降り約2分 中央自動車道大月方面より相模湖I.Cを降り約15分 駐車場 「小原の郷」にあります ●● 近くの 高尾山・・・小仏城山・・・景信山・・・陣馬山 石老山・・・石砂山・・・嵐山 は別途記載してあります ●● (画像をクリックすると、大きくなります) ● (ホームへ) ● |